税理士は日々の経理をやっているわけではなく、基本的にお客様の作成した各種帳面や銀行通帳をいただき、それをベースに会計処理を行う場合がほとんどなので、企業が通常行う経理業務なんかはやったことがない場合が多かったりします。税理士を一般企業に経理として放り込んで、すぐバリバリこなせるかっていうとそうじゃないと思います(少なくとも僕は)。
僕の場合も、以前所属していた事務所には経理を行ってくれる社員がいたため、いわゆる経理作業はやったことありません。
そんな状況で、今回初めて、決算料を小切手でいただくという事態が生じました。「小切手で大丈夫?」って聞かれたので、内心どうやって換金するんだろうと思いながら、物は試しだって事で受け取った次第です。前までは経理の社員に渡してお願いしま〜す。で終わってたんですが…
小切手の換金方法
まず小切手を換金するためには銀行に持ち込む必要があります。私が今回受け取った小切手は「線引き小切手」と呼ばれる小切手でした。小切手の表面の上の方に二本線が引いてあったり、銀行渡り、BANK等の記載があるのが特徴です。
この小切手はその場で現金化できません。小切手を受け取った人が、自身の銀行に預け入れて、その銀行が 手形交換所を通じて、振り出した人の当座預金から引き落として、受取人の口座に入金してくれます 。そのため、入金先口座がはっきりわかるので、安全性が高くなります。入金まで通常2,3日かかるそうですが、私の場合は両方の銀行の手形交換所が同じであったため、当日に自分の口座に振り込まれていました。線引き小切手の中には銀行が指定されているものもあり、その指定されている銀行でないと換金できないものもあるそうなのでご注意ください。
線引きがない小切手の場合には、その小切手に記載されている振出銀行に行けばその場で換金してもらえます。そのため、小切手を落としてそれをネコババされた場合や盗まれてしまった場合でも現金化できてしまうため、手軽な分危険な面もあります。
その他、 小切手の現金化の手続きを依頼できる期間は、小切手の振出日の翌日から10日間と定められています。 10日を過ぎると現金化が不可能になってしまう場合もあるそうなのでご注意ください。
あと小切手は受け取った時に現金で計上でしたね。簿記論。
独立すると、仕事とは関係ない「やったことないこと」がしょっちゅうあります。でもその「やったことないこと」私たちのお客様が普段あたりまえのようにやられている仕事だったりします。「融資を受けるには」とか「日々の記帳」なんて偉そうに指導させていただいていましたが、自分がいざその立場になるとその大変さを身に染みて感じます。勤務税理士では絶対気づけなかった部分だろうなあ…
編集後記
ドラクエウォークを始めてしまった。