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独立して初めての申告

先週、開業後一件目の法人税の申告を行いました。

自分は独立したんだというのを今までで一番実感した瞬間です。その申告したお客様が私の高校時代からの友人というのもなかなか感慨深いものがあります。
中央総研では累計で何百件と個人や法人の申告を行ってきました。しかしその申告書には自分の名前は記載されていません。税理士法人の場合はいくら税理士資格持っていようが、サインできるのは代表社員のみです。税理士法人にいる頃の私の立場は補助税理士でしたから。
申告書に自分の名前が書かれているかそうでないかで自分の感じる責任は大きく違って感じます。士業の責任の重みというのを改めて感じます。私がミスをしたり、間違った情報を伝えてしまえばその損害はすべてお客様に跳ね返ります。そのことを常に考え、責任のある仕事をしたいと思います。

申告自体は電子申告なので簡単に済みます。私が中央総研に入った当時はまだ申告書の提出は郵送で行っていました。今思うとよくやっていたなと思います。法人税はまあいいとして、所得税の確定申告の申告については、今となっては電子申告無しでは考えられません。当時はアシスタントでしたので、何人かの担当者から渡される合計百を超える申告書を、郵送用に整理し、添付書類が不足していないかチェックし、税務署ごとに振り分けという作業を行っていました。提出用、控え、控え…とブツブツつぶやきながら。せっかく担当者が作った申告書も発送ミスで台無しになってしまうので結構緊張感がありました。
それが10年たって…今は電子申告を行ってない会計事務所の方が珍しいくらいに一気に普及しました。今後10年もこれくらいの大きな変化が起こるであろうことを常に意識し遅れないようにしがみついていきたいです。10年後には…記帳代行という仕事がなくなっているかも。
とはいえ税に関するIT化というのは遅れているように思います。電子申告になって便利になったとはいえ、不便な点がいくつもあります。

・開業届出や変更届け出をを国、県、市区町村にそれぞれ提出しなければならない。
・国と地方で電子申告のIDを別で取得する必要がある。もちろんそれぞれに届出が必要。(自分の税理士としての地方税の電子申告の届け出に関しては、なぜか必ずエラーになってしまい、手間取りました。エラーの理由は申請する際のブラウザの環境がインターネットエクスプローラーじゃないと正常に作動しないというものでした…マイクロソフトエッジでもだめ、クロームでもだめ。もしやと思い試してみたら正常に起動しました。いまどき?って印象です。)
・電子申告で提出不可能な書類がまだある。等

せっかくマイナンバーや法人番号なるものを作ったんだから何とかならないものかな?とおもいます。

編集後記
アップルペンシル2が楽しいです。

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