3月に読んだ本の一部です。
1.ビジネスモデル見るだけノート 監修 平野敦カールさん
国内外の様々な会社のビジネスモデルが図解付きで非常にわかりやすく解説してあります。「あの会社ってどうやって儲けているのだろう?」とか「同じような商品を扱っているのに、あの会社とこの会社でなぜこんなに業績に差があるのだろう?」といった疑問を解決してくれます。また海外では有名になってきているが、日本ではまだそれほど浸透していない次世代のスタートアップ企業の、斬新な収益モデルもいくつか紹介されており、話の種にもなりそうです。この「見るだけノート」シリーズはこれ以外にもいくつか出版されているようなので、他の見るだけノートも見てみようと思います。
2.RPAのはじめかた カワサキタカシさん著
RPA(Robotic Process Automation)はロボットによる作業やプロセスの自動化のことです。RPAは我々税理士にとっては今後さらに重要になっていくと思われます。特に私のような一人で税理士業を行っている人間にとってはRPAによる作業の効率化は必須といっても過言ではないでしょう。税理士の仕事がAIなどによる自動化により無くなってしまうということは、様々なメディアで目にします。しかし考え方を変えればAIやRPAといったものと会計、税務といった仕事の相性がいいからだとも言えます。効率化のためのツールを柔軟に取り入れ、機械化できるものは機械に任せると割り切ることが必要なのではないかと思います。
とはいえ、私はド文系のためプログラミングなんぞやったことがありません。この本はそもそもRPAとはなんぞや?という程度の知識の人から、とりあえずRPAソフトを導入して触ってみようという方まで向けの本です。実際のソフトの画面が記載されているのと、プロセスの作り方が非常に細かく解説してあるため、入門書にもってこいだと思いました。
3.ワイルドソウル 垣根涼介さん著
戦後の南米移民政策をテーマにした小説です。国に見捨てられ、裏切られた移民たちが国に復讐を果たすストーリーです。テーマが重厚なのと、本の厚さに読むのにちょっと勇気がいりましたが、どんどんストーリーに引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。南米移民の苦労が描かれるのですが、その描写が非常にリアルで作者の綿密な取材の跡がうかがえます。登場人物も非常に魅力的です。垣根涼介さんの作品に出てくる男たちはみんなかっこよく、かわいげがあるというか…女性は芯のしっかりした強い女性が多いような気がします。
ハードボイルド系好きな方はぜひ。
編集後記
先輩の事務所を訪ねて、岡崎に行ってきました。たぶん20年ぶりくらい。ちょうど桜まつりが開催中で屋台がいっぱい出ていました。おいしい店もいっぱいあっていい街です。