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M&Aについてのセミナーに参加しました

10/23日に名古屋マリオットホテルで開催された、㈱ストライクさん共催の「M&Aを活用した成長戦略」というテーマのセミナーに参加してまいりました。
実はこの日の2日前にぎっくり腰をやってしまい、前日はベットで寝たきり。参加できるか不安でしたが…何とか名古屋までやってきました。
事業承継の一つの手段として、M&Aの重要性が増していくことは間違いありません。実際中小企業の半分以上が、親族外承継を行っているという状況です。事業承継を仕事にしている私としては無視してはいられません。あと宗次徳二さんのお話を一度聞いてみたかったので、足を引きずりながら参加した次第です…

第一部はCOCO壱番屋創業者の宗次徳二さんのお話

ご自身もハウス食品とのM&Aを経験されています。
お話を聞いているとああ、仕事が好きなんだなというのがひしひしと伝わってきました。トップは一番一生懸命に仕事をしなければいけない、そして現場第一主義であること、この二つを強調されていました。実際成功されているお客様はみんなその点で共通しているように思います。「仕事大好き」、「現場第一」、「体が丈夫」成功している方は皆さんこの3つの条件を満たしているように思います。また、お客様に満足していただくのはもちろんだが、安いからという理由で喜んでもらってもしょうがない、こちらもしっかり利益を出したうえで喜んでもらうのが大事だとおっしゃっていました。COCO壱番屋は確かにその金額をそれほど安くはないと思います。でもその金額を払ってでも行きたい(実際普段のランチの値段より高いですが、ココ一を見つけると入っちゃいます)と思わせることが大事であり目指すべきところなんだと感じました。私たち税理士の業界もかなりディスカウントが進んでいます。目指すべきはCOCO壱です。

第二部はストライクの荒井社長のお話

現在のM&Aを取り巻く状況とM&Aの成功例についてお話されました。現在M&Aの件数はどんどん増加しており、小さいものも合わせれば1年で1万件を超えるのではないかといわれています。増加の理由としては企業の設備投資などの意欲が減退している(需要が海外にシフト、作っても国内では売れない)なかで、お金の使い道がない状況があります。かつ史上空前の低金利の中で金融機関がどうにか貸先はないものかと探している状況が見受けられます。
つまり企業の金回りが非常に良いことがM&A市場が活況である理由の一つとなっているわけです。
お話の中で印象に残ったのは今回のセミナーのテーマとなっている「成長戦略としてのM&A」を選択した企業のお話でした。これまで私が実際に目にしてきた中小企業のM&Aの形は、オーナーであり経営者でもある方が事業をM&Aで譲渡し経営からも退くというパターンでした。中小企業は基本的には経営と所有が一致しているため、ほとんどがこの形のM&Aになるのではと思います。しかし例として挙げていただいた企業のケースは少し違っていました。その企業は成長意欲はあるけれども単独での成長に限界を感じているなかで、資金力のある会社に出資をしてもらうということを望んでいました。一方で出資先は投資先に自立した経営を望んでおり、お互いのニーズが合致したケースでした。成長のために経営権を手放すけども、経営者として会社に残り事業に専念するというケースです。
会社を所有することが絶対ではない、それよりも会社の成長をと考える経営者が今後増えていくのかもしれません。

第三部はヨシムラフードサービス代表の吉村元久さんのお話

吉村さんは買い手の代表としてお話をされました。ヨシムラフードサービスは中小の飲食店をいくつもM&Aで傘下に収めている会社です。
M&Aで得られる効果は大きく分けて次の四つです

M&Aで得られる効果
(1)新規事業の開拓
自社の事業が成熟期に達し、新たな事業への参入を考える際に、投資・育成期間を短縮し、確実に新しいビジネスチャンスをとらえる方法としてのM&Aの活用。
(2)シナジー効果の追求
自社の得意分野に資源を集中させるため、シナジー効果の期待できる相手先を探し、M&Aにより獲得する。
(3)スケールメリットの追求
 現代の経済競争の中で勝ち組となるには、資本力と効率の良い経営体質が必要とされる。資本力の拡大のためには、会社規模の拡大が要求されるが、従来のような内部留保の蓄積や、増資ではなく、M&Aにより会社規模を拡大することにより、スピードアップを図る。
(4)優秀な人材やノウハウの確保
優秀な人材を確保している企業をM&Aにより獲得すれば、人材育成やノウハウの蓄積に係る期間やコストを短縮できる。

ヨシムラフードサービスはこの中の(2)と(4)のメリットを十二分に生かしている会社であると感じました。グループ各社の持つ強みをグループで共有し、それぞれの会社の弱点を補いあう、また各社の優秀な人材にグループ全体で活躍してもらう機会を与える、商品開発などもグループ各社で行おうとすると限界がありますが、グループ全体で商品開発のプロと契約し、各社の新メニューの考案を依頼するということをやっているそうです。ある程度各社の独立性を維持したうえで、自分の会社の足りないところは他社の協力を仰ぐ、一方で自社の得意分野のノウハウを共有するいうグループ内の関係です。
M&Aの成功例として非常に参考になりました。

私がいま取り組んでいる事業承継のスキームはほとんどが親族承継です。しかし親族承継が家族にとって一番幸せかというと必ずしもそうとは思いません。
配偶者に相続財産として何を残してほしいかという質問をしたところ一番残してほしい資産は「現金」、一番残してほしくない資産は「自社株式」という結果が出たそうです。経営者にとって、自分の会社をいうのは子供の様に(人によっては子供以上に)大事なものだと思います。その会社が他人のものとなってしまうのは確かに寂しいものがあると思います。しかしその会社がM&A先でさらなる成長を遂げるとしたらどうでしょうか?会社にとって一番の幸せは右肩上がりの継続的な成長が続くことだと思います。家族も幸せになり、会社も幸せになる。それが一番目指すべき姿だと思います。
事業承継の一つの手段としてM&Aという方法も検討してみてはいかがでしょうか?

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    1. 株式会社ストライク様と業務提携させていただきました。
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